さぎょうにっき

弦楽器の木工や金属加工

生きてます

長いこと更新していませんでした。すみません。

その間にイタリアのモンドムジカに行ったり、学校行ったり、学校行ったり、学校行ったり・・・
特に変わりない日々をすごしていました。

作業は、今は表板の内側の仕上げで、スクレーパーを掛けているところです。

が、学校の予定よりも大分遅れていて、本来ならばもうF孔も開いていないといけないところなのですが・・・

そんなんで、先生には「遅れ取り戻さないと!」「さくさくやれ!」とよく言われています。

スクレーパーですが、日本で教わったのは90度に立てて研いで両側に刃をつけるやり方でしたが、今は片刃になるよう斜めに研ぐ方法でやっています。上達しているかどうかはさておき、技術の引き出しは増えていっているように思います。スクレーパはきちんと刃がついていると小気味よい音で木材を削ってくれます。しかしその反対だと作業になりません。やはり基本は研ぎだと思います。幅1mmにも満たない面を丸くならないようにまっすぐ研ぐ。そのためには「お腹すいたな・・・休憩のとき何食べよう?」などといふ邪念に引っ張られずに同じ角度を保つように心がけねばならないのです(キリッ

・・・などと書いていて、いつも高確率で心がどこかに飛んでいってしまっている私は、まだまだナットランナー、ナゲカワシイナアとため息をつくのでした。

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上:大分前の作業、アーチ削り(アーチなんてわけが分からん!奥が深い作業なのです)。縁の部分をもっとえぐる、と言うと違いますが、もう少しなだらかにエレガントに上るようにするべきだったかなと後で思いました。日本で学んだこととの違いを体感した作業のひとつです。

下:ネットでクレモナって調べるとこの時計台が良く出てくるので、とりあえず撮っておこう、ということで撮りました。クレモナでは現地の学校に通っている、日本の学校の先輩方にも会えて有意義な時間を過ごせました。名器と呼ばれる楽器もたくさん見れました(人間一度見たことは完全には忘れないと思うので、作業している間に記憶の奥底からそういうものが作用してくれるといいな・・・と、ほのかに期待したり)。

さてまあ、昨日からまた1週間ちょっとの休暇です。「有意義な休暇だった!」と言えるような休暇にしたいです(もうすでに怪しいですが)。