さぎょうにっき

弦楽器の木工や金属加工

睦月2

ちょっと前に学校でヴィオラの隆起を削っていたとき、持っている豆鉋がどれも小さく感じ、もう少し大きめのものが欲しいなあ・・・と思ったので、



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先週末に図面を引き、



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学校から帰ってきた後に少しずつ作業して、



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今日完成しました。底は丸みを持たせてあります。後は鉋身の研ぎと微調整をすれば使えます。
側板の接合部が凹んでいて、銀ろうが溜まってしまったのが視覚的に残念です。
この鉋に使う鉋身は、もちろん日本製。なぜなら彼もまた、特別な存在だからです
やはり日本の刃物というのは研ぎやすく、良く切れ、その切れ味も西洋の物と比べ長持ちしますし、そのための工夫が詰まった、知恵と技術の結晶と言えましょう。きちんと研がれた日本の刃物は、ただ良く切れるだけでなく、美しいのです。地金と刃金のコントラスト、裏透きを美しく保ったウラ、吸い付くような刃先・・・。

今週は家でこれしか作業してなかったので、鉋も完成したことですし、楽器を作る作業に戻ります。