14.09.2019
弓の毛替えに使う道具の柄を作り替えました。
上の二つが作り替えた柄です。両方とも同じ木材ですが、染めるのに別のモノを使ってみました。
最近レンタル用の楽器のケースの、首の部分のマジックテープがダメになっているのを3台立て続けに新しいものに付け替えました。
交換後/交換前
減るものですね。裁縫は素人なのですが、両面テープが着いているタイプなので普通の縫い方でもまあ大丈夫でしょう。
あとはお客さんの弓の銀線と革を替えて毛替えしたり(写真の弓は巻きはそのままで革だけ交換しました)、
チェロの修復が終わって、お客さんが別の一台と一緒に選定のためお持ち帰り。弦を張ったあとの写真は取り忘れました。
たまには料理も。Rösti(レシュティ)というスイス料理ですが、皿に移すときに崩れました。味には関係ないですが、残念。
17.08.2019
少し前に専門学校のときの先輩が働いている工房に見学に行く機会があって、知らないテクニックを教えてもらったり、楽器を色々見せてもらったり、いい刺激になりました。
それもあって、技術の引き出し(と呼べるほどのものではないかもしれませんが...)を増やしたいなと思い、最近になってやっと今の工房にも慣れてきたので(?)、色々試したいと思います。
ニスが部分的に欠けてなくなったような箇所のリタッチには、色を可能な限り似せた、濃いニスを一度に厚くのせるのが一番きれいで目立たない仕上がりになると個人的には考えているので、予め濃い目の透明ニスを別に作りました。作りましたと言っても、工房で使ってるニスをアルコール分を飛ばして濃縮しただけですが。それが左です。右はフィラー。これも工房で使ってるのが少しさらさら過ぎるかなと思い、濃縮中。透明ニスをしばらく使ってみて、よく使う色のニスも用意した方が便利そうならそれも作ろうかと思います。
なんとなくこの小瓶が気に入ったので、スーパーで何個か買ってまだ冷蔵庫に入っています。元々の中身はヌテラに似たものです。
東京ではタンポを使ったニスの磨き方を教わりましたが、その後ドイツで別のやり方を教わってからはそちらでしか行っていませんでした(というか、アルコールを含ませた布で磨く、という機会が前の職場ではあまりありませんでした)。が、タンポも選択肢としてあった方が良さそうな気がして、作ってみました。作ったと言っても、紐を縛ってはい完成、とはいかず、このまま楽器を磨くときれいになるどころか布の細かい繊維などがくっついて見苦しくなるのがこの世の定めなので、まずはニス、アルコール、油を染み込ませてから机などに擦り付け、布の状態を整えます。使えば使う程馴染むというか、安心して使えるようになると思います。
こちらがずっと?使っている磨き布。
はじめからある程度ピカピカにつるんと仕上げてある楽器は問題ないですが、表板の早材晩材の凸凹を生かしてあるような仕上げだと、リタッチしたあと周りと馴染ませようとしてあまり磨くとそこだけそれがなくなってしまいますし、マットな感じの楽器をピカピカにするのもどうかという気もしますし、リタッチにしろ磨きにしろ、まだまだ研究が必要です。
それはそれとして、道具作りたいです。
小型の際鉋数種類、大きめの鉋、隅突き鉋等々。
作ったところで、たまにしか使わないでしょうけれど...。
とりあえず材料を注文して、製図ですね。
左利き用ヴァイオリン
道具の話ばかりだと仕事してないみたいに見える?ので。
左利き用の楽器を探している人がいたので、在庫の楽器を改造しました。
バスバーを反対に。
魂柱も逆に。
ペグも逆の位置に。元々付いていたペグを使うよう言われたので使いましたが、シャフトの加工がちょっと荒いので個人的には新しいペグを付けたかったです。
この後は写真取り損ねましたが、顎当ては中心に乗せるタイプのものにしました。左利き用の顎当てはさすがにないので...。いえ、探せばあるかもしれないし、まあ作ればできますが...。
30.07.2019
ヤフーブログが終了するということで、はてなブログに移行しました。
移行ついでに更新を。
毛替えに使う道具、工房のものが使いやすいので真似をして作ります。
工房のものは親方作ではなく、頼んで作ってもらったとのことです。
親方に「自分の道具作ろうと思います。」と言ったら「じゃあこれ使いな」と材料を貰いました。
ヘッドの楔を押し込む道具。柄の染色をミスりました。ダサい。
こちらはフロッグの楔を押し込む道具。
あとは柄をつけて完成です。
毛替えを始めるとしばらく毛替えだけをしていたくて困ります。
色々な作業を行ったり来たりが苦手なようです。